家庭用ゲームマニアのやりこみ日記

今までにはまったゲームについての思い出です。

グランディア・戻れない壁を越える物語

誰しも、一晩中語っても語りつくせないほど思い入れのあるものがあるでしょう。
私にとって、ゲームの分野におけるそれは何回も何回も遊んだ『グランディア』が当てはまります。

グランディアは、1997年にゲームアーツが発売したセガサターン用大冒険RPGです。
後にプレイステーションに移植されましたが、私が遊んだのはこちらの移植版です。
蒸気機関の発達した世界、冒険者を目指す少年ジャスティンが父の形見の『精霊石』を携え
かつて栄えた古代エンジュール文明と光翼人の謎を追う冒険の旅に出ると言うストーリーです。

このゲーム、寄り道なしで普通にプレイしてクリアまで50~60時間という
いささか過剰なボリュームですが個人的には「長い」という感じはしません。
このプレイ時間の多くを占めるフィールド及びダンジョン探索は
異常にだだっ広い場所を延々と歩く事になるためダレそうになりますが、
敵との戦闘中にもスキルレベルや魔法レベルが成長していくためそれがテンポを生み出し
ダレるダンジョンがそれほど気にならず、むしろ「冒険をしている!」感覚が味わえます。
さらに、要所要素のイベントでは優れた演出と凄まじく豪華な声優陣による演技で
とても勿体無くて飛ばす気になりません。
それはそうと確かにRPGとしてはいささか長いような気もしますが、
1年間にわたり放送される冒険アニメか何かと考えるとむしろ妥当なボリュームです。

このゲームを名作と私が思う所以は、この長い物語の構造にあります。
作中、ストーリーが進むと主人公一行が以前の場所に戻れなくなる展開がいくつか出てきます。
乗船パスを入手して故郷の大陸を離れるのがその皮切りですが、
この「戻れない壁」を越えるタイミングというのは基本的に決まっています。
主人公ジャスティンが、物語の中で何か「大きな壁を越える経験」をした時や、すぐその後です。
この展開は主に前半に集中していますが、まさに様々な経験の中で冒険者としてメキメキ成長している時です。

しかし後半になった時点では能力的にはまだまだでも「冒険者ジャスティン」はほぼ完成しており、
物語は事件の解決と謎の追求、そして敵との対峙に収束していきます。
そしてここまで来ると前の町に戻れないと言う事はなくなり、
一度足を踏み入れた町やダンジョンには一部を除いて何度でも行けるようになります。
またオマケの寄り道ダンジョンにいつでも行ける様になるのもこの頃です。
しかし最後にもう一つ、ジャスティンが越えねばならない凄まじく巨大な「壁」が・・・。

ちょっとネタバレすると最後の最後、ラストダンジョンに突入したならばもう戻れません。
これにより色々な取り逃しは最後までそのままとなってしまいます。
これはゲームとしては批判点と言われても仕方のない点ですが、
最初から何度も何度も遊びなおしたくなる物語にはやはり不可欠な要素だと私は考えます。

まあ正直、ゲーム性の点はシステムが斬新なのはいいですが各種調整が練りこみ不足で、
寄り道で鍛えすぎると展開上物凄くアツイ筈の敵(ラスボス含む)がザコになってしまいますからね。